【新】『東大阪むかしむかし』
The power of screws changed the world. 前編

アルキメデス
わしの名はアルキメデス、自分でいうのもなんじゃが古代ギリシャを代表する科学者じゃ。
王冠の質量の計り方を入浴中に思い付き、それが「アルキメデスの原理」と呼ばれるようになったり、てこの原理を解明したり、太陽光を集めた光線で軍艦を焼きはらったりして名を残したものじゃ。
ある日、好物の巻貝を食べていた時のことじゃ・・・
巻貝は知っての通り、殻がらせん状に巻いているな、いつものように楊枝を貝の口に突っ込んでくるくると殻を回して身を取っていたのじゃが、くるくる回すことで貝の奥から身が前の方に押し出されてくる・・・
これは・・・らせんには回す力を直線に進む力に替えることができるのじゃ!
わしが世界で初めてネジの原理を発見したのじゃ。
さっそく水の汲み出しポンプを作ってみた、
長さ3~4メートルの円筒の中にらせん状のスクリューを納めて、片方を水の中に入れて回転させた、すると水が筒の中をさかのぼってくるではないか。
これが紀元前3世紀、わしの発明したこのポンプは「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれ、実用化されたネジの第一号となり、灌漑や炭鉱の排水などに使われ世界を変えていったんじゃ。
ねじは古代中国で生み出されなかった唯一の重要な機械装置である。
と、後世には言われているそうですが、いまこの14世紀では、わたしが新しい発見をするまではその用途は限られていて、アルキメデスのポンプのほかには葡萄酒造りにねじを利用したプレス機や聖書の印刷機に使われていた程度のものでした。
あ、そうそう、私の名前はレオナルド・ダ・ヴィンチ、自分でいうのもなんですがイタリア・ルネサンスの万能の天才と呼ばれております。
有名な「モナリザ」で画家としてももちろん、解剖学や工学などなど芸術や科学で後の世に残る業績を残し、数多くの発明や発見を成し遂げました。
アルキメデスのネジはその機能が運動用に限られていたのを不満におもっていた私はねじの持つ締結という機能に着目しました。
らせんが回転することで直進する特性をお互いに組み合わせることで、物体を強く繋ぎとめるのです、要はボルトとナットですな。
そのため私はさまざなネジやネジを作るネジ切り盤なども考案し詳細なスケッチも残したのですが、時代がまだ追いつかず産業革命の頃まで待たなければなりませんでした。
そうそう忘れてはならないのは、ヘリコプターを考案したのも私なのですよ。
これは円筒の軸の周りに帆をらせん状に取り付けて、この帆を高速回転させることで空気を押し出し、ネジの原理で空を飛ぼうと思ったのですが、まぁ時代が早すぎましたね。
それと余談ですが、私の作ったネジは極東の日本と言う国でも大発展するようですよ、楽しみですな。
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