3月某日
Aさんが生後６ヶ月の赤ちゃんとご主人の３人でマザーズコーナーに来られました。
Aさんは2年前にマザーズコーナーから希望通りの就職をされ、
その後、当時の担当スタッフに仕事ぶりを伝えに時々来られていました。
でも、今日は特に上機嫌です。
何かあったのでしょうか？

「育休からの職場復帰が決まりました。
育児がひと段落するまでは無理だとあきらめていたのですが、
ウチのイクメンが育児休暇を取ってくれたんです。」

Aさんが一息にそう言うと、赤ちゃんを抱っこしているご主人もうれしそうに話されます。
「家内が妊娠、出産、そして育児と頑張っている姿をずっと見ていました。
大変だなと思う一方で、この子に手がかかるのは長い人生の中ではごくわずかな時間で、
とても貴重なものだと気づいたのです。
翌日、会社に育児休暇を申し出て、家内に『交代しよう』って伝えました。」

Aさんが話を引継ぎます。
「驚きましたよ。突然に『お疲れさま。交代しよう。育休取ったよ。』って言うものですから。
でも、うれしかったです。
これは主人からのホワイトデーの贈り物だって考えて、私は職場復帰を決断しました。
これが我が家のワークライフバランスです。」

ご主人は、「子供との時間ができてよかった。」と言われ、
更に帰り際に真顔でこう付け足しました。
「思春期にウザがられないように、今からタップリ愛情を注ぐつもりです。」

私は、「注ぎ過ぎるとウザがられますよ。」と言うアドバイスを飲み込んで微笑みました。


ハローワークは、アナタのワークライフバランスが実現できるよう、働き方改革を推進します。

ハッピー　ハロワホワイトデー❤

※このエピソードは、相談者了承の上、若干の演出を加えていますので、フィクションとしてお読みください。