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ハローワーク布施の夏限定シリーズ!採用選考等での失敗談を基にしたブラック企画「ハロワ怪談」  第4話「魔女の館」

ハローワーク布施 マザーズコーナー

8月某日
ハローワーク布施には窓がない。そのため外の天気が全く分からない。商業施設の一角にあるのだから仕方がないと思うのだが、色々不便ではある。
その日は人材確保相談コーナーにズブ濡れのEさんが 来られたことで、外が大雨であることを知った。
Eさんは。前髪の水滴を手で払い、焦点の定まらぬ眼をきょろきょろさせながら話し出した。

「魔女の館に惑わされたんです。」

スタッフはEさんから滴り落ちたカウンター上の水滴を拭きながら話を聞いた。

「今日の10時に面接だったので9時半に会社の最寄りのF駅に着いたんです。F駅西口から真っ直ぐ南へ歩いて2番目の信号を右折してすぐ、と地図には書いていたので、その通りに雨の中歩いたんです。でも、その場所にあったのは会社ではなく古い洋館だったんです。」

Eさんは一気にそう言うと眼を閉じて、記憶を確認するような素振りの後、一気に話し出した。

「もしかしたら、この洋館が会社なのかなって思って見上げたんです。すると二階の大きな窓の上の方からこちらを見下ろす女性と目が合って。びっくりしました。だってあの位置に顔があるのなら2m以上の身長なんです。『魔女だっ!』って泡食って逃げました。駅に着いた時には傘を持っていませんでした。でも、今から考えると肖像画だったんだと思います。四角い枠があったことを薄っすら思い出しました。」

そのまま、すぐにハローワークに来たのだと言って、落ち着きを取り戻したEさんに、スタッフが求人票を指差しこう伝えました。

「この会社の最寄りのF駅って私鉄ではなくJRのF駅ですよ。同じような駅名は以外と多いので、事前の確認を詳細にすべきでしたね。今から会社に電話して、謝罪の上で改めて日程調整をお願いしてはどうでしょう。」

求人票を慌てて確認され、安堵と恥ずかしさの入り混じった表情でEさんが携帯電話を取り出した、その時、相談コーナーに傘を持った総合案内スタッフが来てコーナースタッフに声を掛けた。そしてEさんに傘を差し出してこう伝えた。

「15分程前に『Eさんと言う方が傘を忘れて帰ったので返して欲しい。もうすぐ人材確保相談コーナーに来るはずだから。』と、この傘を届けてくれた方がいました。名前を伺ったら、『渡せばわかりますよ。』って。物凄く背の高い女性でした。」

ガタガタ震え出したEさんは、次の一言で携帯電話を落とした。

『今度はゆっくりしていって下さいね。』とおっしゃっていました。」


ハロワ怪談2018

この話はフィクションですが、面接場所は事前に必ず確認しましょう。よく似た駅名や地名も多くあります。ハローワークの地図検索パソコン等を利用し、早期再就職を目指しましょう。

基本情報

名称ハローワーク布施 マザーズコーナー
フリガナハローワークフセ マザーズコーナー
住所577-0056 東大阪市長堂1-8-37 イオン布施駅前店4階
アクセス近鉄奈良線布施駅北出口より徒歩2分
電話番号06-6782-4221
ファックス番号06-6783-6768
利用時間8:30~17:15
定休日土・日曜、祝日、年末年始
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